町田出身の世界的マラソン選手・大迫傑(おおさこ・すぐる)選手が、長距離走の楽しさに目覚めたきっかけの大会をご存じでしょうか。実は、町田市の小学生1,400人超が毎年12月に走る「町田こどもマラソン」です。世界選手権やオリンピックで入賞するトップアスリートも、最初の一歩はここから始まりました。多くの保護者様には「冬の風物詩」として馴染みのある大会ですが、そこには未来のアスリートを育む、想像以上に大きな意味が詰まっています。

本気でタイムを縮めたい方へ

「完走」から「自己ベスト」へ。
12月から逆算した練習設計があります。

走り込みに頼らないフォーム × ベース持久力のメソッド、1年間の練習設計、記録が伸びた実例まで。南町田・鶴間公園の陸上クラブがまとめました。

対策プログラムを見る ▶

南町田・鶴間公園を拠点とする小学生向け陸上クラブ SNE Legacy は、この大会を最重要視しています。本記事では、町田こどもマラソンの全体像から、出場の意義、半年前から始める準備の流れまで、現場のコーチ視点でお伝えします。

この記事を3行で

  • 町田こどもマラソンは 町田の小学生1,400人超が集う、参加費無料の冬の祭典
  • SNE Legacyは陸上の全種目を扱う総合クラブ。代表コーチが箱根駅伝チーム出身で長距離指導にも強い
  • 本番は12月。半年前の今から始めれば、走りはきっと変わる
    1. この記事を3行で
  1. 町田こどもマラソンとは
    1. カテゴリと距離
    2. 町田市外にお住まいでも出場できます
  2. 小学生が町田こどもマラソンに出場する4つの意義
    1. ① 1,400人超の舞台で味わうチャレンジ精神
    2. ② 自己ベストという「自分との勝ち負け」
    3. ③ 親子・家族の一生の思い出になる
    4. ④ 競技スポーツとしての陸上を体験する入口
  3. SNE Legacyが町田こどもマラソンを最重要視する理由
    1. 町田市内の陸上クラブ事情
    2. SNE Legacyは「全種目を扱う総合陸上クラブ」。その上で、長距離指導にも強みがあります
    3. 木村コーチからのメッセージ
  4. 出場準備の全体スケジュール
    1. 6〜7月|スピード・フォーム(意識づけ・基礎準備)
    2. 8〜9月|ベース(有酸素の土台づくり)
    3. 10〜11月|LT(余裕を持って速く走れるペースを引き上げる)
    4. 11月中旬〜本番|最終調整・当日準備
  5. 小学生が長距離を速く走るために必要なこと
    1. 1. スピード
    2. 2. ベース(持久力)
    3. 3. LT・乳酸閾値(持久力)
    4. +α ペース感覚
    5. 3要素のピラミッド構造
  6. SNE Legacyが「走り込み」をさせない理由
  7. 町田こどもマラソンのコース
    1. 2kmコース(小学3・4年生用)
    2. 3kmコース(小学5・6年生用)
  8. 鶴間公園で本番に向けた練習ができる魅力
  9. SNE Legacyと一緒に町田こどもマラソンに挑もう
    1. 大会のことは分かった。では、どう準備するか。

町田こどもマラソンとは

町田こどもマラソンは、毎年12月初旬に開催される町田市公式のロードレース大会です。会場は町田市立野津田公園内・町田GIONスタジアム(東京都町田市野津田町2035)。参加費は無料。主催は町田市こどもマラソン大会実行委員会、後援には町田市、町田市教育委員会、一般財団法人町田市スポーツ協会、町田市陸上競技協会、町田市立公立小学校長会など、地域の主要団体が名を連ねます。

町田こどもマラソンの会場・町田GIONスタジアム(町田市立野津田公園)

2025年の開催では、町田市内の小学生1,460名が参加し、市内最大級のスポーツイベントとして定着しています。

カテゴリと距離

大会は学年別・男女別にレースが分かれており、自分と同じ学年・性別のお子様の中で走力を測れる構成です。各カテゴリの距離は次の通りです。

  • 小学3・4年生 2km(男女別スタート)
  • 小学5・6年生 3km(男女別スタート)

※1・2年生のカテゴリはありません。参加対象は小学3年生以上です。なお昨年は、5年生女子のトップが3kmを10分57秒で走り抜き、男女総合トップタイムという大好走も生まれました。距離やカテゴリ以上に、お子様一人ひとりの走りが主役になる大会です。

町田市外にお住まいでも出場できます

町田こどもマラソンは、町田市内在住の小学生が中心ですが、町田市外(大和市・横浜市など)にお住まいでも、町田市内の陸上クラブやスポーツ団体に所属しているお子様は出場が可能です。南町田・鶴間公園で活動するSNE Legacy会員のお子様も、もちろんご出場いただけます。最新の参加要件・申込時期は町田市公式の案内ページをご確認ください。

小学生が町田こどもマラソンに出場する4つの意義

「タイムを競うレース」と聞くと身構えてしまう保護者様もいらっしゃるかもしれません。けれど、町田こどもマラソンへの出場には、勝ち負け以上の価値が詰まっています。

① 1,400人超の舞台で味わうチャレンジ精神

総参加者数が1,000人を超える規模のイベントに、選手として参加できる機会は、小学生のうちはそう多くありません。学校の体育や運動会とはまったく違うスケールの空気の中で、スタートラインに立ち、ゴールまで走り切るというだけで、お子様は大きな自信を得られます

② 自己ベストという「自分との勝ち負け」

陸上競技には、他人との「勝ち」「負け」だけでなく、自己ベストという「自分との勝ち負け」があります。走ったタイムを基準に、翌年の目標を立て、目標タイムから逆算してペースを設計し、練習を組み立てる── 競技スポーツの面白さは、まさにここにあります。運動会の徒競走では味わえない、客観的な数字で見える成長の積み重ねです。

③ 親子・家族の一生の思い出になる

沿道での応援、走り終わった後の表情、ゴール後の親子のハイタッチ。「あの日、競技場を走った」という記憶は、お子様にとっても、ご家族にとっても一生残る思い出になります。

④ 競技スポーツとしての陸上を体験する入口

長い距離を走ることは、ほかのスポーツにも役立ちますし、大人になった後の健康増進にもつながります。冒頭でご紹介した大迫選手のように、町田こどもマラソンが「競技としての陸上」との出会いになるお子様もいらっしゃるかもしれません。走った経験をきっかけに、将来を通じてランニングと付き合い続けてほしい── これがコーチ陣の願いでもあります。

SNE Legacyが町田こどもマラソンを最重要視する理由

ここからは、私たちSNE Legacyとしての本気をお伝えさせてください。

町田市内の陸上クラブ事情

町田市内には、陸上に取り組むクラブチームがいくつか存在します。しかし、私たちの認識では、長距離走にしっかり力を入れているチームは多くありません。実際、町田こどもマラソンの入賞者の顔ぶれを見ると、野球やサッカー、女子の場合はバレーボールなど、他競技で身体能力を培ったお子様が多くいらっしゃる印象です。

これは「町田の子どもたちは、それぞれの競技で鍛えた力で、自然と上位に入っている」という素晴らしい事実でもあります。

町田で陸上クラブやかけっこ教室をどう選べばいいか、その視点や出られる大会まで中立的に整理した記事もあります。あわせて読みたい方は町田で小学生に陸上を|完全ガイドをご覧ください。

SNE Legacyは「全種目を扱う総合陸上クラブ」。その上で、長距離指導にも強みがあります

SNE Legacyは、短距離・長距離・跳躍・投擲など、陸上競技のあらゆる種目を指導する総合的な小学生陸上クラブです。決して長距離だけに特化したクラブではありません。

ただ、その中でも長距離走の練習について、本格的な理解と指導力を持って取り組めるのが、私たちの強みのひとつです。

鶴間公園で長距離走の練習に取り組むSNE Legacyの子どもたち(スタートの様子)

理由は、代表コーチ・木村克也の経歴にあります。木村は学生時代、箱根駅伝出場チーム(法政大学)に所属し、競歩選手として活動していました。そして現在もなお、法政大学の箱根駅伝チームで競歩コーチを務めており、長距離強豪チームの現場と日常的に関わっています。

長距離トレーニング理論の最先端に常に触れているからこそ、小学生のお子様にとって何を、どのくらいの量で、どの順番で積み上げるべきかを、確かな知見をもって指導することができます。

木村コーチからのメッセージ

SNE Legacyでは、本番までの期間をいくつかのフェーズに分け(私たちはこれを「期分け」と呼んでいます)、それぞれの時期に何を積み上げるかを設計した全体的な強化戦略を立てています。体力がないうちにいきなり長い距離を走らせても、ただ「しんどいだけ」になってしまいますから。

そして、安全に関わること以外で、お子様に厳しい声掛けをすることはありません。今がどういう状態で、どうしたら良くなるのか、それまでにどれくらいの期間がかかるのか。苦手や改善点を「今すぐ直す」のではなく、「どんな練習をどれくらい続ければ良くなるか」を一緒に考え、お子様自身がそれにチャレンジしていけるようにサポートします。

走ることだけではなく、跳ぶ・投げるといった様々な運動を通して、最終的に「走る」が速くなることに繋がるよう、一回一回のレッスンを設計しています。

これが、私たちが大切にしている「速く走るのが楽しい」を生むアプローチです。

出場準備の全体スケジュール

町田こどもマラソンに本気で挑むなら、半年前の今(6月)から準備をスタートできるのが理想です。SNE Legacyでは、「期分け」の考え方に沿って、時期ごとに次のような方針でレッスンを設計しています。

6〜7月|スピード・フォーム(意識づけ・基礎準備)

まだ「マラソン」を意識しなくて大丈夫な時期です。まずは短い距離(30〜50m)を正しいフォームでスプリントできるようになること。これが何より大切です。

意外に思われるかもしれませんが、短距離と長距離は別物に見えて、フォームの要点はほぼ同じです。動きが速いか遅いか、大きいか小さいかの差。上半身の姿勢、脚の動かし方、腕振りを整え、「短距離を楽に速く走れる」状態を作ることから始めます。これができないと、長い距離の練習もただ「つらいだけ」になってしまうからです。詳しくは関連記事「小学生が長距離を速く走るために」でお伝えしています。

8〜9月|ベース(有酸素の土台づくり)

夏休みは、「ベース」=長く動き続けられる有酸素の土台を育て始める時期です。大切なのは、追い込むような走り込みではなく、ジョギングを中心に“じわじわ”と積み上げること。暑い季節なので、一日のうちで涼しい時間帯を選び、ジョグの時間をしっかり取り始めます

「気づいたら、少し長い時間を楽に走れるようになっていた」── そんな状態が目標です。ベースが育つと、同じペースでも脈が上がりにくくなり、走りに余裕が生まれます。この“夏のベースづくり”を具体的にどう進めるかは、関連記事「町田こどもマラソンに向けた夏のベースづくり(練習ロードマップ)」で詳しくお伝えしています。

10〜11月|LT(余裕を持って速く走れるペースを引き上げる)

気温が下がり、練習しやすい季節です。ここでは「LT(乳酸閾値。“きつい”と感じ始めるギリギリのペースの限界値)」を引き上げていきます。夏に育てたベースが土台になり、より速いペースでも余裕を持って走れるようになる時期です。

練習は、トラックを走るだけでなく、起伏のあるコースのジョギング、ゆっくりから徐々にペースを上げる“ビルドアップ走”、ミニ駅伝などの競争要素を組み合わせます。楽しみながら、レース終盤で効く“粘れる走り”を養うのがこの時期の狙いです。秋〜冬の本格練習と鶴間公園おすすめジョギングコースの詳細は、別記事として10月上旬に公開予定です。

11月中旬〜本番|最終調整・当日準備

本番が近づいたら、レッスン内の走行距離を少し落とし、あらためてスピードとフォームを確認します。新しい刺激を入れるよりも、疲労を残さずコンディションを整えることを優先。本番当日をイメージしたシミュレーションも行い、安心して当日を迎えられるようにします。

この時期は、レッスン以外の日常生活もより重要になります。食事・睡眠・体調管理を、お子様自身が意識できるよう「教育」していくのもコーチの役割です。直前1ヶ月の最終準備&当日のレース戦略の詳細は、別記事として11月上旬に公開予定です。

小学生が長距離を速く走るために必要なこと

「マラソン=持久力=とにかく走り込む」というイメージをお持ちの保護者様も多いかもしれません。しかし、現代のスポーツ科学に基づく私たちの考え方は、ちょっと違います。

小学生が長距離を速く走るために必要なのは、次の3要素+ペース感覚です。

1. スピード

短い距離を全力で走り抜ける能力。さらに細かく見ると、①最高速度(速いピッチと長いストライドの両立)②フォーム(ブレーキがかからない、無駄のない動き)の2つで構成されます。長距離タイムの伸びしろは、実はこの「スピード」の土台で大きく決まります。

2. ベース(持久力)

長い時間動き続けられる力。疲労回復能力にもつながり、ジョギングなどで鍛えられる「持久力の土台」です。練習でいう「気づいたら、結構長い時間動けるようになっていた」状態は、このベースが育っている証拠です。

3. LT・乳酸閾値(持久力)

自分が余裕を持って走ることができるペースの限界値。これより速いペースになると、しんどい思いをして追い込まないと走り続けられません。マラソンタイムを大きく伸ばす鍵が、この「LTの引き上げ」です。

※専門用語に VO2MAX(最大酸素摂取量)という、より高いレベルの持久力指標もありますが、小学生の段階で鍛えるには消耗が激しすぎるため、SNE Legacyではほとんど扱いません。

+α ペース感覚

3要素を土台としつつ、それらを本番のレースで生かすためのスキルがペース感覚です。自分の限界に対して、今どれくらいのペースで走っているかの理解度のこと。2kmや3kmという距離では、「前半を速く走って後半粘る」という戦法は、よほど身体能力が高い子以外は実現できません。最初から最後まで、いかに自分のペースを一定に保てるかが、タイムを左右します。

3要素のピラミッド構造

そして、これら3要素にはトレーニングの順番があります。「スピード → ベース → LT」の順に重要で、これはピラミッドのような構造になっています。土台のスピードがあってこそ、ベースが活きる。ベースがあってこそ、LTを引き上げられる。順番を飛ばすと、せっかくの練習効果が薄れてしまいます。

長距離走の3要素ピラミッド構造(土台のスピード→ベース→LTの優先順位)の図解

そこに「ペース感覚」が揃って初めて、本番のレースで結果を出すことができます。SNE Legacyでは、この優先順位に沿って、バランスよく・楽しく強化していくことを大切にしています。

なぜこの順番が小学生の成長期に最適なのか、各要素の鍛え方の詳細は、関連記事「小学生が長距離を速く走るために|SNE Legacy式・走り込みに頼らない基礎づくり」で詳しくお伝えしています。

SNE Legacyが「走り込み」をさせない理由

マラソン強化と聞くと、「とにかく長い距離を走り込む練習」をイメージされるかもしれません。けれど、SNE Legacyでは小学生の段階で「走り込み」中心の練習をすることはありません。理由はシンプルで、体力がついていないうちにいきなり長い距離を走らせても、ただ「しんどいだけ」で、肝心の「走るのが楽しい」という気持ちを奪ってしまうからです。

鶴間公園で走りの基礎となるドリル練習に取り組むSNE Legacyの子どもたち

さらに、9〜12歳のお子様は、ゴールデンエイジと呼ばれる神経系発達優位の時期。スピードや技術を吸収する能力が一生で最も高いタイミングです。この貴重な時期に長距離の走り込みに偏ってしまうのは、お子様の長い競技人生にとってもったいない選択だと私たちは考えています。

スポーツ科学・小児生理学の観点から、なぜ走り込みが小学生に向かないのか、より詳しい理由は関連記事「小学生が長距離を速く走るために」で深掘りしています。

町田こどもマラソンのコース

町田こどもマラソンは、町田市立野津田公園内・町田GIONスタジアムをスタート&ゴール地点とする、本格的なロードレースです。参考として、昨年(2025年)開催時の公式コース図をご紹介します。

2kmコース(小学3・4年生用)

町田こどもマラソン 2kmコース図(小学3・4年生用)

3kmコース(小学5・6年生用)

町田こどもマラソン 3kmコース図(小学5・6年生用)

※年度によりコースに変更がある場合があります。最新の正式コースは、町田市公式の案内ページや当日配布資料でご確認ください。

コースの高低差や、序盤・中盤・終盤の見せ場、実際にコースを意識した練習方法は、10月上旬に公開予定の「秋〜冬の本格練習+鶴間公園おすすめジョギングコース」記事で詳しくお伝えします。

鶴間公園で本番に向けた練習ができる魅力

SNE Legacyの活動拠点である南町田・鶴間公園は、町田こどもマラソンに向けた練習地として非常に恵まれた環境です。芝生・舗装路・坂道といった多様なサーフェスが揃い、距離別の練習も組み立てやすく、駐車場・駐輪場・トイレも完備。田園都市線「南町田グランベリーパーク駅」から徒歩圏でアクセスも良好です。

距離別のおすすめジョギングコースは、写真つきで10月公開の記事で詳しくご紹介します。

会場へのアクセスや拠点の詳細は、会場・アクセスページもあわせてご覧ください。

SNE Legacyと一緒に町田こどもマラソンに挑もう

町田こどもマラソンへの出場は、お子様にとって大きな成長の機会です。「タイムを縮めたい」「沿道の応援の中で走ってみたい」「いつか大迫選手のような舞台に立ちたい」── どんな入口の動機でも歓迎です。

SNE Legacyは、南町田・鶴間公園を拠点に、お子様の「速く走るのが楽しい」を育てる小学生向け陸上クラブです。代表コーチ・木村克也の経歴を含めた指導陣の詳細は、コーチ紹介ページでご覧いただけます。

まずは無料体験レッスンで、お子様の今の走りを見せてください。半年後の12月、町田の街で笑顔のゴールテープを切る瞬間を、一緒につくりましょう。

無料体験レッスンを予約する

大会のことは分かった。では、どう準備するか。

12月の本番から逆算した1年間の練習設計と、走り込みに頼らないSNE Legacyのメソッドをまとめました。「完走」から「自己ベスト」へ変えるための具体策です。